1・予算決め
一番最初に、最も大切な事を決めましょう。
予算です。
どれくらいのお金を土地と建物に出せるかを試算しますが、多くの場合住宅ローンを検討することもしっかりと考えておく必要があります。
住宅ローンでは収入などにもよって借入限度額が変わってきますから、自分がどのくらいのお金を借りることができるのかを知っておかないと、土地や建物自体に掛かるお金を決定することもできません。
また、住宅ローンは多くの年月をかけて返済していくものですので、毎月の返済額をどれだけ出せるかの予定もたてておかなければなりません。
2・土地の決定
次は住宅を建設する土地を決定します。建替えの場合、既に建設予定地がある場合は次に進みます。
総予算の中から土地に出すおよその金額を割振りしますが場所によっては土地よりも建物の方が高くなる場合もありますし、その逆の場合もあります。
さらに、土地は広さや法的規制の有無、インフラの整備状況や周辺環境などをしっかりと自分自身の目で確かめることも大切ですし、土地の事での事前の相談も受け付けていますのでお気軽にお申し付けください。
なお、住宅ローンの事前審査などは土地を決めなければはっきりとは分かりませんので、金融機関から希望額が本当に借入できるかなど審査をこの時点で行っていただくことになります。
3・建物プランと概算の御見積
この時点では敷地に合った住宅のプランを考えるために現地調査及びプランニングを実施します。
現地調査では土地の大きさや形状、接する道路の幅や長さ、高低差などの現地調査が行われます。その後に概ね予算に応じたプランニングを開始します。
弊社は「完全注文住宅」なのでお客様のご要望に合ったプランをお客様と共に作りあげていきます。
4・地盤調査
最終的な御見積を出すためにも、地盤調査は必ず必要です。
その土地が家を支えるだけの強さを持っているかどうかを調べるための調査であり、ここで補強が必要かどうかが判明します。この調査は専門業者に委託します。費用が発生しますので、概算の御見積をもとに仮契約を締結して頂きます。
補強が必要な場合には費用が100万円前後増えますので、土地探しの段階から地盤が良いかどうかに着目しておくと良いでしょう。
5・プランの詳細を決める打合わせ
プランの詳細としては、主に間取り、キッチンやお風呂などの住宅設備の打合わせになります。それ以外にも照明や電気スイッチ・コンセントの配置、外構工事など、見た目にわかるところの打合わせをしっかりと行う事になります。また、この際にはわからないこと、不安に思っていることはどんどん質問して頂きたいです。納得した住宅を作るうえでの大事な作業ですので遠慮せずにおっしゃってください。
6・仕様の決定と最終見積
プランの詳細が決まると、個々の詳細を決めていかなければなりません。たとえば扉や窓のデザイン・グレードであったり、床材の種類、断熱材の種類や密度等、細かい部分を打合わせを行い最終的な御見積を提示させていただきます。
近年では建築に関わる法改正により、工事中の仕様変更が難しくなってきた部分もある為、事前に十分な仕様の決定ができるかどうかが非常に重要になってきています。
7・本契約
ここで本契約を行います。契約内容を十分にご納得いただき契約を締結します。
契約書の内容は建築業界に限らず、書式の性質上わかりにくい表現もありますので、不明な点はおっしゃって頂きたいと思います。
8・住宅ローン申し込み
住宅ローンの本申し込みを行います。この時点ではどのくらいのお金が必要か確定していますのである程度まとまった費用を入手します。なお、住宅ローンには数万円の手数料、借入額に対しての保証料、耐火基準を満たしているか、家の規模等で決まる火災保険料、その他保険料等もかかりますので覚えておいていただくと良いでしょう。
9・建築確認申請
次は建築確認申請です。計画した内容通りに住宅を建ててよいか審査機関に届け出ます。ここで、建築確認済証という証書が発行されれば住宅を建てることが公的に認められることになります。審査には1週間から3週間程度かかり、発行された証書は大切に保管しておかなければなりません。
10・地鎮祭と着工
地鎮祭とは昔からの習慣で、土地の神様の許しを得て土地を使わせてもらうという儀式であり、工事の安全を祈願する安全祈願祭という側面もあります。最近では行わない場合も多くなってきていますが、行う際は宮司さんに支払う費用が発生しますので覚えておいていただきたいです。
また、この時には建物の形状を縄でしめした「縄張り」がしてありますので確認しておきましょう。
地鎮祭が終わった後にいよいよ着工がされます。地盤補強工事、基礎工事が行われます。
11・上棟
上棟は家の骨組みが出来上がった段階の事です。
上棟の際にも上棟式が行われる場合がありますがこちらも大工さんや機械のオペレーターさんに謝礼が渡される場合があります。もちろん初めての体験の方々がほとんどですのでご相談いただければと思います。
12・完成
上棟から完成までは大きさにもよりますが概ね2か月くらいかかります。
その間に施主様にはできれば工事現場に足を運んでいただき、出来ていく姿をご覧になって頂きたいです。図面ではなかなかわかりにくかったところも実際に見ることでイメージがしやすくなりますし、軽微な範囲であれば変更が可能な場合もありますので是非お越しください。
ほとんどの場合は建物周辺の外構工事を最後に工事が完了します。
弊社の検査もありますが、完成後にも施主様の目で確認いただきたいと思います。
13・引渡し
建物が完成し、鍵を受け取ることで「引渡し」が行われます。
これ以降の所有者は施主様ですので電気・水道代などが発生します。
また、施主様による申請にて登記をおこなっていただきます。
工事の段階で変更等があった場合は最終的な精算をさせていただき金額を決定します。